野鳥のヒナを拾わないで!!
毎年、春から初夏にかけては野鳥の子育てシーズンです。
この時期には、地面に落ちているヒナを見かけることがあります。
ほとりあにも問い合わせをいただいたり、持ち込まれたりするケースが
ありますが、ほとりあでは以下の理由から野鳥のヒナはその場で見守って
もらうようにお願いしています。
もちろん、落ちている野鳥のヒナを見て、皆さんが心配になる気持ち、
どうにかしてあげたいというやさしい気持ちはよくわかります。
しかし、 羽が生えそろうこの時期は、ヒナにとって巣立ちの練習の時期です。
はじめはうまく飛ぶことができず地面に落ちることもあるので、1人ぼっちに
なっているヒナを皆さんがみかけることも多いです。
しかし、近くには親鳥がいてヒナのことを見守っています。
また、野生動物に人間が近寄ることは大きなストレスです。
人が保護しようというやさしい気持ちは、残念ながらヒナにとって
大きなストレスになり、親鳥にとっては「誘拐」になってしまいます。
地面に落ちているヒナを見つけても、静かにその場を立ち去りましょう。
また、野生動物は寿命がつきる前に、他の動物に食べられたり、ケガをして
命を落とすこともあります。命を落とした野鳥は他の動物の餌になることで、
命がつながっていきます。野生動物は、犬や猫などのペットとは異なり、
野生の中で生きていくことがストレスを感じることが少ない生き方だと
言われています。できる限り手を触れずに見守ってください。
また、野生の動物は人にも感染する病気を持っている可能性もあります。
傷ついた野鳥を動かす場合は、直接手で触れるのではなく、手袋などを使い、
そっと近くの植え込み等に放していただきますようお願いします。